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過ごしやすい学校を考えてみた?

都内の公立小学校(1270校)で、教員の欠員が年度初めの4月7日時点では、約80人だったが、9月1日時点では、約140人になっていることや、全国の公立学校教員の2024年度採用試験の志願者が4.5%(6061人)減リ、この5年間で最低となったという報道がありました。少子化ということもあると思いますが、それ以上に学校が働く場所としての魅力が年々減ってきていることだと私は思います。一方子どもたちにとって「学校は魅力ある生活空間なのか?」というと、素直に「はい」とは言い難い現実が私の目の前にあります。



私が出会う子どもたちの多くは、いつも、塾長日誌で書いていますが、学校生活で疲れているように見えます。全体的に言えるのは、とにかく「忙しい」ということです。友達との関係や部活、文化祭・体育祭・修学旅行などの行事で生き生きしている子どもたちも少なくありません。しかし、学校でそんなにいろいろなことをやっているのに、さらに、教科書の勉強で追い詰められているように感じることがとても多いのです。疲れていても、やりたいことに対しては、元気が出てくることも多く、その主体的な行動(学び)によって、体も心も大きく成長するものです。しかし、疲れているときに、やりたくないことを強いられると、疲れていないときにゆっくりやればできるようになることも、全くできなくなることがよくあります。それだけならまだいいのですが、そのうえに点数を付けられ、他人と比較され、叱責されると、そのことが嫌いになったり、自分は人並み以下と自己否定するようになることもあります。このような状態になると、行われている教育は、本来の意味とは全く逆の意味を持ち、虐待ともいえる状況になります。



大人(教員)にとっても、子どもたちにとっても、一日の生活の大半を過ごす生活空間を、お互いに気持ちよく、楽しく、元気になるようにするためにはどうしたらよいのか、私なりに考えてみました。別の日の新聞には、授業中の子どもの「集中度」をリストバンド型端末で、脈拍を計測し、測定している実験の話が載っていました。これからは、AIが教えるようになるとも言われるようになりました。ITやAIは誰にとっても当たり前の道具になってきましたので、教員の負担を少なくするために、もっと利用することを考えたほうが良いと思います。ただ、忘れてはならないのは、子ども一人ひとりに対するまなざしと、会話です。これは、AIにはできません。一人ひとりの子どもの姿(生活の様子・体や心の変化・成長の様子など)を見る力と会話力が、これからは教員に求められます。



そして、進級・卒業にかかわる、単位についてです。すべての単位を履修した科目については認めるのです。子どもは、好きなことも・嫌なこともいろいろ体験する意味はあると思いますが体験(履修)するだけで十分だと思います。スピードや出来具合を点数化し、序列化する必要はありません。これが実現できると、教員も生徒もぐんと楽になり、元気になると思います。