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素直に「疲れた」と言えるひとに

これは、2月15日付け朝日新聞の読者投稿欄『声』に載っていた文章のタイトルです。これを見たとき私は大人が書いたものと思ったのですが、よく見ると書いたのは12歳の小学生だったのでびっくりしました。内容は、自分の口癖は「疲れた」ではないかと、お母さんに言われたことから考えたことを書いたものでした。「疲れた」というと、周りの人たちに不愉快な印象を与えるかもしれないけれど、自分は、「疲れた」と口に出すことは「悪いことではないと思う」と、書いているのです。



それは以前に自分がやることに追われていた時に、『疲れ』を我慢していたら体調が崩れたことがあることや、「疲れた」「面倒くさい」などの言葉を口にすることについて、調べてみたら、「人間は感情や気分を口に出すことでストレスを少し発散できる」と、書いてあったそうです。さらに、自分が「疲れた」と口にすることで、周りが気が付いてくれることもあるかもしれない、自分の感情は他人に邪魔されるものではない。「みんな、自分の気分や体調に素直になってみてはどうだろうか」と、結んでいました。



12歳の子どもがこんなことを感じていたこと、そして、きちんと言葉にしていることに驚きました。私が、「子どもたち(小学生・中学生・高校生)は疲れているよな」と感じるようになってからずいぶん年月が経ちます。学校教育では、一時ゆとり教育に変わり少しは変わるかと思いましたが、変わりませんでした。そのあと「ゆとり」が否定されてからは、子どもたちの疲れが進んだように感じています。そこに、2年前からのコロナ感染による生活の変化が加わりました。私には疲れているように見える子どもたちに、「疲れていない?」と聞いても「疲れている」と答えることはほとんどありません。その子たちの周りにいる大人にも、子どもたちが疲れているようには見えていないように感じます。



同じ新聞で『リレーオピニオン』の欄にタレントの「りゅうちぇるさん」の文章がありました。タイトルは『逃げる』です。冬季オリンピックの記事で毎日、日本人の若者たちが活躍していることを報じているこの時期に、なんと似つかわしくないタイトルなんだろう!と思いながら読んでみました。彼が最近書いた『こんな世の中を生きる武器』という本のことが書かれていました。彼は「生きるための武器」を五つ上げています。わざわざ『武器』という言葉を使ったのは、「今の世の中、がんばりすぎている人が多いけど、その人たちにわかりやすく届けようと思ったからです」と書いています。その『武器』とは「逃げる」「あきらめる」「割り切る」「戦わない」「期待しない」の五つです。彼は、小さいころからのコンプレックスを隠してがんばってきたそうです。中学校の時は自分を封じ、周りに合わせて生きていたけれど、限界が来て、そこから逃げ、ありのままに生きようとしたと体験を語っています。「逃げる」とは、「世の中で楽しく生きてゆくために何を変えるの?」「自分じゃん」という意味だと言っています。私は、読み終えて「みんな、ちゃんと成長している」と感じ、「ほっと」しました。