今まで、当たり前の顔をして子どもたちに「約束を守ろう」「約束は守るものなんだよ」と言ってきたおとなたちが守っていない現実が次々明らかになってきました。一周して、いったい「約束って何?」という問いが生まれてしまいました。先日も、2011年の福島原発事故以来停止していた原発の再稼働の件で、浜岡原発の会社(中部電力)が、耐震設計に関するデータを、不正に操作をしていたことが分かったというニュースがありました。新潟の柏崎刈羽原も再稼働するかどうかという時だったので大変な騒ぎになりました。
東北大地震の後に停止した原発の再稼働ですから、原発が建っている土地が、これから予想される地震に対して大丈夫なのか?電力会社が調査をし、原子力規制調査庁に報告し、審査を受けなければならなかったのです。しかし会社は、地震の揺れを示すデータを、小さめに操作・捏造し、再稼働しても安全だとの報告をしていたのです。そして、規制庁はそのデータを信じて、再稼働の許可をしていたのですから、大変です。規制庁のある人は「上がってくるデータは、本当だと信じているので、疑いようがない」と言っているという話も伝わってきました。
データを捏造する会社も、データを疑うことなく信じる規制庁も,私は、信じることができません。
まったく信じられないことが、わが国の中枢で起きているのです。つまり「信頼」の上に成り立っていると思われているところで、このようなことが起きたのです。「数字は噓をつかない」と言われている「科学の世界」に、『嘘をついた数字』が表れたのです。当たり前のことですが、相手が信じられるかどうか?という問題がその前にあったのです。「悪意ある事業者に対する検査なので、そういうつもりで我々は検査する所存です」と、規制委員会の委員長は言っていました。
1/26、物々しい雰囲気で、中部電力の本社の立ち入り捜査が行われました。しかし、そのニュースを見て、「まるで歌舞伎を見ているようです」と感想を言っていた、ジャーナリストがいました。
実は、このデータの不正は、何年も前から知られていた話なのに、規制庁は見抜けなかったらしいのです。その状態に内部の人が、しびれを切らし内部通報をして、やっと日の目を見るようになったということなのだそうです。「すべて台本通りに物語が進んでいるだけ」と、話していました。
今や、当たり前のように政治家たちが、献金や寄付を受けながら、ありのままを帳簿に記載せず、虚偽の会計報告をしている様子が、毎月のように、新聞・週刊誌に書かれています。政治家だって、市民との間に、信頼関係がなければならないのは当たり前ですが、わが国の政治は、いつの間にか?いや、前からなのか「信頼」の上にありません。私たちだけでも、子どもに「約束は守ろうね」と言える、子どもから信頼される大人になる努力をしてゆきましょう。
