JR三鷹駅北口徒歩3分の個別学習塾
社会人・大学生から高校生・中学生
不登校のかたまでお越しください!

わかったこと

今年の1月から「ルール守る」というテーマで、8回書いてきてわかったことがありました。それは『ケアと編集』(白石正明著岩波新書)を読んでいて気が付きました。就労のための準備をする精神科の作業所、『べてるの家』(北海道浦河市)の活動についての説明が書かれていたところで、「そもそも「地元」とか「日常」とか「ゴミ出し」といった生活の基本ほど難しいものはない。そこにはすでに健常な人たちが集まって作り上げた、健常な人たちにとってやりやすいルールがある。この世界に入りたければこの世界のルールを守れ」と言われているような気がする。という文章に出会ったのです。初めに、「みんなで意見を出し合い、話し合って、適切なルールを決めましょう」という、日本弁護士会のHPを前提にしたことが違っていたのです。
 

『べてるの家』の人たちは、地元の人から、「ゴミ出しや、地域の人にちゃんと挨拶をするなど、きちんと生活をして地域で認められることから始めることが大事じゃないか」と言われたそうです。「ルールを守れ」と、言われたとき、私は、何も考えずに素直に(?)「守らなきゃ」と思っていたということです。「そうなんです。」ルールは、私たちが話し合うことなどなく、初めからあったんですよね。ルールは、私たち(弱者)は初めから守らなきゃいけないものとして存在していたのです。
 

前提が間違っていました。思い込まされてきただけだったんです。ルールは、強者と弱者の間に作られ、ルールを作った、強者は、守ろうとしていなかったんです。石垣市では、ルールがないのにも関らず、子どもたちに「君が代」を歌えと言い出すことも起きています。また先日、「国会議員はデマ・差別をやめ、人権と憲法を守る義務を果たしてください!」とインターネットで呼びかけたところ、420,586人もの署名が集まり、呼び掛けた弁護士たちが記者会見をしていました。国会議員にも、守っていない人がいるんです。7月に行われていた参議院選挙の時、「演説しているときの公約は、選挙の時だけです。」と言い切っていた党もいくつかありました。
 

こんな状況だから、石破首相は、就任した時に「ルールを守る」と政権公約で語ったんですね。しかし、就任直後から、公約は守られることはなく、今月で辞められます。最近は、「ルールを守らない外国人は、出ていけ」とか「日本にいるなら日本のルールを守れ!」と声高に叫ぶ政治家や、評論家が目立つようになりました。しかし、外国から日本に働きに来てくれた人たちの中には、自国で聞いてきた雇用条件を守ってもらえず大変な目に合っている人たちがたくさんいることはあまり語られません。日本人も守っていないのに、どうしてこんなことが言えるのか?とても不思議です。
こんな中で、子どもたちに「ルールを守りなさい」などととても言うことはできません。言えるというか、言わなければいけないのは、「君のいるそこには、ルールがあるよ!」そして、「そのルールはどんなものなのか知らないと、困ることが起きるかもしれないから気を付けてね!」だけです。