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ルールを守る!(その5)

ルールがあっても「ルールを守らない指導者」が、近年目につくようになりました。しかも、グローバルな(地球上どこでも現れた)現象です。「ルールを守る」と宣言している。指導者は、実は「ルールを守れ」と庶民に対して言っても、自分はルールを守らなくても良い人だったのです。私は「ルールはみんなで話し合ってできた」と聞いていたので、びっくりです。ルールを作った時、みんなの中に彼らはいたはずですが、彼らには守らなくてもよい方法があったのです。それは「ルールを変える」「ルールの使い方・考え方を変える」という方法です。



ある日、塾生と憲法の絵本を一緒に読んだのですが「いやなことは、いやと言える」というページになったとき「こんなの嘘だ!」と、突然塾生が言いました。「えっ」と驚いたのですが「ここに書いてあることは全然守られていない」と言うのです。確かに、憲法がすべて守られているわけではないと、私も認識していますが「こんなの嘘だ!」と思ったことはありません。しかし、塾生には「嘘だ!」と見えているのです。「ルール」の基本の憲法でさえ、既に「守られていない」と感じている若者がいるのです。首相の言葉は「むなしい言葉」だったのです。



権力者によって、ルールの解釈によって、庶民がいつも辛い思いをさせられてきたことは、歴史や時代劇を見て知っていたけれど、そんなことは、みな過去のこと、今は民主的な社会になっているはずだから、私たちは「ルール」は守られているはずと思って暮らしています。歴史は繰り返されるのですね。学校の勉強では、歴史はすべて過去のことで、終わったことと教わったような気がしていました。「ルール」は、今でも庶民だけが守ることを強制されているんですね。もっともっと歴史や社会について学ばなければいけないと思います。



でも、このような『学び』は、好きですることとは違うので、私がいつも考えている『学習』ではなく、強制される『勉強』に感じられます。しかし、『自由』になるため『公平で平和な社会を築くため』の『勉強』ですから、学校で強制されるのとは違い、全員に強制しているわけではありません。興味・関心のある人たちに、がんばってもらいましょう。「歴史」の勉強をしない人は、自分にできること、関心のあることをやってゆけばOKです。みんながそれぞれいろいろなことをやってゆけば、結果として良い社会になるはずです。



「ルールを守る」ことは、本当に難しく、大変なことなのですね。教科書に書かれた文字・文章は、私がこどものころも今もほとんど変わらなくても、社会が変わり、世代が変わるにつれ『ルール』そのものも変化しているからです。勉強に「終り」や「完成」はないんですね。