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好奇心と主体性は自分で育ててください

デジタル教育が、他の先進国より10年、20年遅れているとされていた日本も、全国の小中学生にタブレット端末などを1人1台配る「GIGAスクール構想」で環境が整備されてきました。約10年ぶりとなる次の学習指導要領では小学校から情報教育が拡充され、AI(人工知能)の活用も始まります。7月に来日した経済協力開発機構(OECD)の教育・スキル局長のインタビュー記事が、8/10の朝日新聞に載っていました。
 

「日本は環境面は整いましたが、教師は他国ほど授業で積極的に使っていません。ただ、裏を返すと慎重に見極めているわけで、悪い面ばかりではありません。大切なのは教育的な意図をもって学びの設計の中にきちんと位置付けているかです。目的をもって使えば、デジタルは有益で学びをより協働的・双方向的にできます。学習指導要領の見直しや情報教育の拡充は、日本が効果的なデジタル教育を広げる上で、非常に重要な一歩になるでしょう。」
 

子どもが生成AIを活用する際のリスクについては「発達段階に合わせた導入が必要です。リテラシーを身につけるには、9~10歳ころから始めるのが適切です。リテラシーのない子どもは「友達」と捉えてしまう。小学校段階では、年齢に応じた形でAIを活用して「人間ではない」とわかる年齢になってから、一般の汎用型AIに移行する段階的な教育が必要です。汎用型AIは消費者市場向けに設計されたツールで、人間の成長や学習のためには設計されていません。課題の遂行能力は上がっても、学習には必ずしもつながりません。思考を止めてしまう危険性もあります。」
 

教師、親、子どもが留意するべきことについては「教師がすべてを学んでから生徒に教える時代は終わりました。教師も学習者。経験していないデジタルやAIを使うことは不安でしょうが、子どもと一緒に未来に向けた学習設計をして支援してほしいと思います。教育は学校だけのものではありません。子どもたちは、好奇心と主体性を自分で育ててください。これが本当に重要です。学びは誰かに与えられるものではなく、自分で選びつかみ取るものです。かつては働くために学んでいましたが、今は生涯にわたって学ぶことが仕事です。最終的な改革のゴールが入試を突破することなら、内容や授業時数を増やし単純な知識を教え込む必要があるでしょう。でも、ゴールが、民主主義社会における未来の市民、自分で考え判断できる市民に育てることなら、本質的な理解を大切に、好奇心旺盛に探求していくことこそが、基盤を築きます。」と話していました。私は、AIについて塾の仲間たちとよく話をしていますが、まだAIを使ってみようという気持ちになれず、じっと様子を見ているだけの毎日です。