多くの人は、『ルール』は、守るものと思って生活をしていると思います。テレビのワイドショーなどで、日本に来た外国人が、財布を落とした時に、交番に行けば届いていたので、とても驚いたという話はよく聞きます。私も基本「ルールを守って(市役所の手続きはきちんとする)生活をしてきたのですが、その姿勢(習性)によって、「振り込め詐欺」に会ってしまいました。
先日、市役所の国民健康保険課(?)を名乗る男から「先日お送りした治療費の見直しに関する申請書が期限の4月1日を過ぎても届いていないのでお電話をしました」と電話がありました。私は、市役所からの手続きに関する書類はすべて一週間以内に処理をしているし、家賃や、その他の支払いも期限を過ぎたことがありません。しかし、ひょっとすると忘れたこともあるかもと心配になりました。「申請書は○○日に受け取られているはずですので、もう一度確認してもらえますか?」と言われ、書類BOXを見直したけれどわかりません。「期限を過ぎたけれど、再申請ができます。申請しますか?」との言葉に、私は、「はい」と返事をしたのです。
私は、相手が市役所の人だと思い込んでいたので、このあとは、その相手の言うとおりに行動してしまったのです。この詐欺話は、警視庁公式アプリ『デジポリス』に武蔵野市の5/27の事件として載っています。普段「ルール」を守っているはずの自分が、役所から「あなたは、ルールを守っていませんよ!」と突然言われたときに、相手を疑う前に、「ルールを守っていない」という言葉に反応してしまう習性が、私に沁みついていたのです。普段から子どもたちに「よく考えてから行動しましょう!」と言っているのに、本当に恥ずかしい限りです。今思い返すと、詐欺と気が付かなければいけないところは、最初からたくさんあったのですが、きちんと自分で、考え、判断しているつもりでした。しかし、すべて相手の作ったナラティブに支配されていたのです。スマホを耳にし、ATMの画面に向かって、操作している私は、後ろに並んでいた人たちには、「老人が騙されている!大変だ!すぐ止めなければいけない!」と映っていたのでしょう。その方たちのおかげで、操作を中断することができたのです。
「ルールは、守られている」はずと思って生活をしている人たちに、こんな話もありました。兵庫県で公益通報者保護法を犯した知事が、やり直し選挙を行い、再度知事になったのですが、「選挙で当選したのだから、彼は、法を犯していないんだ!」と思っている人がたくさんいるというのです。選挙で当選したということは、「彼は、多数の支持を得たのだから、民主主義のルールは、守られているはず?」何とも不思議な話なのですが、こんな錯覚も起きているらしいのです。やはり、人の話はしっかり聞き、落ち着いて判断しないといけないですね。私は、まだまだ修行が足りていませんでした。きっと死ぬまで勉強の連続なのでしょうね。
